ゼリア新薬とコンドロイチン

コンドロイチンとともに50年

FischerおよびBoedeker、軟骨よりコンドロイチンを分離

Meyer、本格的な研究を開始

江上不二夫教授(東京大学)、頭痛薬としてコンドロイチンを研究

科研薬(当時社長 伊部禧作 ゼリア創業者)によるゼリア錠がヒット

伊部禧作、ゼリア薬粧研究所(後のゼリア新薬工業)を設立
コンドロイチン配合化粧品を発売

ゼリア美肌パックなど順次発売

医薬品・コンドロイチン末Zを発売

医療用医薬品・コンドロイチンZ錠を発売

一般用医薬品・コンドロイチンZS錠を発売

日本のコンドロイチンの父

東京大学の江上不二夫教授は、日本で最初にコンドロイチンを研究した人物です。江上教授が最初に取り組んだテーマは、頭痛薬としてのコンドロイチンでした。コンドロイチンは頭痛に良く効く上に副作用が全くないということで、コンドロイチンの事業化に取り組みました。

コンドロイチン事業化へ

江上教授らは、大島良雄博士(東京大学名誉教授)ら専門家に相談する一方、「日本の資本主義の父」渋沢栄一氏の孫であり、日本銀行総裁や大蔵大臣を歴任した渋沢敬三氏の経済的援助により、1950年、世界初のコンドロイチン生産の工業化に成功しました。

ゼリア錠のヒット

伊部禧作(ゼリア新薬工業創業者)は、渋沢敬三氏を通じてコンドロイチンと出会いました。コンドロイチン硫酸製剤「ゼリア錠」は大ヒット商品となりました。

ゼリア新薬創業とコンドロイチン

1955年12月、伊部禧作はゼリア薬粧研究所を設立。「肌から細胞を若返らせる」コンドロイチン配合化粧品を次々に発売しました。その後、医薬品部門を創設し、医薬品としてのコンドロイチン硫酸を市場に送り出しました。コンドロイチンZ錠やコンドロイチンZS錠を矢継ぎ早に発売し、現在のゼリア新薬工業の基礎を築きました。

そして今、コンドロイチンの時代に

21世紀を迎え超高齢化社会に突入すると共に、慢性疼痛性疾患の根本治療剤は大きく伸張。この分野でのオンリーワン製剤となり、今後も市場を拡大させ続けていきます。

創業者の思い

「将来必ず生化学の時代がくる」
抗生物質や合成剤が全盛の1955年当時、ゼリアとしての独創性なくして事業発展はできないと考え、人間が本来持っている自然治癒力や恒常性維持機能(ホメオスターシス)に着目し、生化学的・生物学的製品に特化することとしました。

社名の由来

元来「ゼロントロジー=老人医学」という言葉があり、1950年後半に「ゼリア・トリックス=若返りの時代」という言葉が流行しました。「抵抗力を増して治療する」という意味で、生化学製剤中心の会社にふさわしいということで、社名に採用することになりました。治療薬は一過性に使用するもので、予防薬は治癒力を増すようなもの、つまり表は医薬品で裏は健康医食品になるもので、永く使えるものが中心になると考えています。

生化学製剤

結合組織の主要構成成分で関節軟骨の構築材料でもあるコンドロイチン硫酸を皮切りに、自律神経の調整作用のあるローヤルゼリー、肝細胞の再生促進効果のある肝臓水解物などオリジナリティに富んだ生化学製剤を発売し、ゼリア新薬の原点である「ヘパコンローヤル」のラインナップが完成し、現在ではさらに発展を続けています。

そしてゼリア・ファイブ

1998年の東証上場を機に、シンボルマークや社名ロゴを一新すると共に、新たなコーポレート・スピリッツとして「ゼリア・ファイブ」を制定しました。

ゼリア・ファイブ

ゼリア新薬とコンドロイチン